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何のためにあるの?ラクになるポイントは? 知っておきたい「つわり」の乗り切り方と夫婦の関係

何のためにあるの?ラクになるポイントは?

知っておきたい「つわり」の乗り切り方と夫婦の関係

妊婦さんを苦しめるつわり。個人差が大きく、周りと比べて不安になることも多いものです。勘違いや思いこみも多い、つわりの「本当のところ」をコウノドリ先生としてもおなじみの産婦人科医の荻田和秀先生に伺いました。

荻田和秀先生
泉州広域母子医療センター長兼産婦人科部長。周産期医療を舞台にドラマ化もされた漫画『コウノドリ』の実在モデル。著書に『嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本』(講談社+α新書)

つわりは個人差があるもの

つわりは、吐き気、胃のムカつき、嘔吐などの消化器系の症状の他にも、だるい、めまい、イライラする、眠れない、頭痛や肩こり、眠気、便秘などの不調が出ることもあります。においに敏感になったり、食べていないと落ち着かなかったり、偏食傾向になるのも、つわりの一種です。これ、何かに似ていると思いませんか?そう、月経前症候群(PMS)です。つわりも、PMSも女性のからだの中のホルモンが関係しています。症状も、程度も個人差が大きいのは人によって「ホルモンの感受性」が違うから。同じ人でも一度目の妊娠と二度目ではつわりの症状や程度が違うこともあります。

 

つわりは、12~16週には終わる

つわりの原因には諸説ありますが、将来胎盤になる繊毛から分泌される妊娠ホルモン(hCG)が消化器系の働きに影響したり、急激なホルモンの増加に体がついていけなくなるからという説や、半分が父親由来の遺伝子を持つ赤ちゃんを母体が異物とみなし、つわりを引き起こすという説もあります。
 
つわりは、胎盤が完成する12~16週には必ず終わります。16週を過ぎてもつわりの症状が続くときは、消化器系などほかの病気が隠れていることがあります。妊娠後期に胃もたれが起こるのは、大きくなったおなかが胃を圧迫するからで、つわりとは違います。

食べられなくても大丈夫

胎盤やへその緒から栄養をもらうまでの赤ちゃんは、卵黄嚢(らんおうのう)から栄養を受け取っています。つわりの時期に栄養が取れなくても、赤ちゃんに影響はありません。
 
心配なのは、お母さんの体です。ビタミンB群が不足することで、脚気になったり、微熱が出たり、ひどい場合はウェルニッケ脳症という病気を引き起こしてしまうこともあります。食事がとれないときでも、水分はしっかりとり、不足するビタミンB1(サプリでもよい)を補いましょう。朝から晩まで吐いている、水分も取れない場合は、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。

つわりを軽減するコツ

食欲がないときは、食べられるときに食べられるものを食べればOKです。食べやすいものは吐きやすいので、歯ごたえのあるものがおすすめです。塩味、醬油味などしっかりした味のものが食べやすいでしょう。つわりを軽減するには、早寝早起き腹八分目でホルモンの分泌を整えることが大切。寝ている間は吐き気を感じないので、つらいときには横になりましょう。
 
つわりは必ず終わりがあります。1~2カ月間だけのことと思って乗り切ってください。つらいとき、不安なときは決して無理をせず、自己判断をせず、産婦人科医にいつでも相談しましょう。

つわりの時の夫と役割と心がけ

男性には、つわりを理解するのは難しいもの。妻の側から、「今、どんな状態で、何をして欲しいか」を言葉にして伝えることが大切です。

 

<パパに心がけてほしいこと>

心配しすぎない
夫婦で健診に来られる方を見ていると、夫が心配性の人が多いようです。育児書やネットの情報に惑わされたり、自己判断をしないようにしましょう。

 

他の人と比べないで
「友人の奥さんは家事をしっかりやっている」「会社にいる妊婦さんは普通に働いている」など、他人と妻を比べないこと。つわりの症状やつらさは人によって違います。

 

今、妻が何をして欲しいかを聞こう
つわりの時、妻が夫に何を求めているかは人それぞれ違います。家事をして欲しいのか、話を聞いて欲しいのか、放っておいて欲しいのか。答えは妻に聞くしかないのです。

 

親や外野からの堤防になろう
「私がつわりの時は…」と周りはあれこれ言ってきますが、他人の言葉を聞きすぎないこと。いろいろ言ってくる姑から嫁を守る堤防になるのも、夫の大切な役割です。

イラスト/犬塚円香 取材・文/さわらぎ寛子

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