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さつまいも×うま味 うま味を生かして薄味を心がけよう

さつまいも×うま味

うま味を生かして薄味を心がけよう

離乳食体験としてクローズアップしたいのは、「うま味」です。「うまい」という言葉から「おいしさ」と混同されることもありますが、甘味、塩味、酸味、苦味に並ぶ五味の一つ。離乳食では大いに活用したい味覚です。

滝村雅晴さん

滝村雅晴さん

パパ料理研究家。ビストロパパ代表取締役。大正大学客員教授。日本パパ料理協会会長飯士。YouTubeビストロパパCHANNELで、料理教室動画配信中。料理教室、講演のほか、各メディアでも活動し、パパ料理の普及・啓蒙を行う。NHK「きょうの料理」にも出演。

 

味に深みを出すうま味は薄味離乳食にも大活躍

離乳食作りで心がけたいことの一つに「薄味であること」が挙げられます。赤ちゃんの舌は大人よりも敏感である上に、濃い味に慣れてしまうと素材本来の味がわからなくなってしまうこと、濃い口好きでいると将来的に成人病へのきっかけにもなり得ることなどから、離乳食では薄味であることが大切とされています。また、いったん濃い味に慣れてしまうと、後から薄いものに変えても食べてくれなくなるので、最初が肝心です。
 
薄味離乳食で活躍するのがうま味です。うま味たっぷりの出汁や乳製品をプラスすることで、味に深みが出て満足度が高まります。うま味を「おいしい!」と感じられ、好きな味覚になると、その後の食事でも塩分控えめで楽しい食生活を送ることができるようになりますよ。

 

初期さつまいものお粥

[材料]

さつまいも 20g
昆布出汁 小さじ1
十倍粥 20g

 

[作り方]

蒸して皮をむき、裏ごし(すりつぶし)したさつまいもに出汁を入れてのばす。

 

初期鱈とさつまいものマッシュ

[材料]

大さじ1
出汁用の昆布 適量
さつまいも 30g

 

[作り方]

鍋に鱈と昆布、水(分量外)を入れて茹でる。煮たてた出汁は取っておき、鱈は取り出してみじん切りにする。
蒸して皮をむき、裏ごし(マッシュ)したさつまいもを、①の出汁大さじ2杯を混ぜて器に入れ、鱈をのせる。

 

初期スイートポテト

[材料](1個分)

さつまいも *蒸したもの 40~50g
牛乳 大さじ1.5
卵黄 適量

 

[作り方]

ゆでて皮をむいたさつまいもをつぶして牛乳と和え、焼き型カップに入れる。表面にはけで卵黄をぬる。
※卵アレルギーの場合はぬらない。
180度のオーブンで、表面が焦げないように焼く。

 

初期さつまいもサラダ

[材料]

さつまいも 100g
きゅうり 1/2本
少々
粉チーズ 少々

 

[作り方]

さつまいもは蒸して皮をむき、フォークやすり棒でつぶす。きゅうりはスライサーで薄切りにして塩で揉む。
①を混ぜて器に入れ、粉チーズをかける。

 

ONE POINT

「うま味」というと、日本人にとって出汁のイメージが強いかもしれませんが、グルタミン酸を多く含む母乳、牛乳、卵黄、パルメザンチーズ、トマトなどにも含まれています。

 

撮影/福田依子 取材・文/山田治奈

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