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6歳までは愛情あふれるスキンシップが最優先! 「レジリエンス〜立ち直る力」の育て方

6歳までは愛情あふれるスキンシップが最優先!

「レジリエンス〜立ち直る力」の育て方

上から「叱る」より「勇気づける」対等な関わりを

「何があっても大丈夫。いつも味方だよ」という思いを繰り返し伝えることも、レジリエンスを育てます。一方、自分の気持ちに余裕がある時はベタベタするけれど、気分が乗らない時は呼びかけにも応じない、イライラしたら怒鳴るなど対応に一貫性がないと、「昨日はパパと楽しく遊んだのに、今日はなぜイライラしているの?」と子どもが不安になります。親も心を安定させておくことが大切です。
 
一人でできることが増えてくる2~3歳頃は、自分でトライしてできた喜びを体験し、再度チャレンジしようという気持ちが出てきます。その反面、時には「ママ、○○やって~」と甘えてくることもあるもの。
 
甘えてくるのは、ほっとしたい、安心したい、親の温もりや優しさに触れたい時です。「抱っこして」「着せて」「食べさせて」といった言葉が出てきたら、ちょっと心に元気がないのかもしれません。
 
「今日はママにやって欲しいんだね」といったん気持ちを受け止めましょう。少し手を貸してあげるだけで、「自分でできたよ」と自信を持つこともあります。子どもが感情的になっている時、抱っこは一番の安定剤です。落ち着いたら温かく見守りながら、「こうしたらできるよ」と勇気付ける関わりをしてみるようにしましょう。

乳幼児期に心の土台がしっかり固まった上で、次のステージ(6~10歳)に移行するのが理想です。子育ての第二ステージ「しつけ期」は、社会的なルールを学び、他の人との関わりや集団の中で行動する力を身につけていきます。

 

「この子がきちんとできるように」との思いが強いと指導が厳しくなりすぎ、それがエスカレートすると、「何度言ったらわかるの」「ダメね」などと何度も叱りつけてしまうことにもなります。愛情を持ってしつけているつもりが、子どもは「親から嫌われた」「自分はダメな子」と感じ、自己否定感を持ってしまい、子どもの心にダメージを与えることになりかねません。

 

『叱る』ことは上から目線の関わりです。子どもを一人前に扱うのではなく、いつまでも親の管理下に置いていることになり、子どもの自主性が育ちにくくなります。親の顔色を伺い、親の基準に合わせて叱られないような行動を取ろうとするでしょう。

 

「あなたならできるよ。期待しているよ」と信頼して見守る方が、子どもの自尊心を育みます。「やってごらん」と『勇気づける』関わり方を心がけましょう。

『イラッとしたら、クールダウンしよう!

目の前の子どもにイライラをぶつけてしまい、エスカレートすることもあります。イライラを感じたら、いったん子どもから離れましょう。気分をクールダウンする方法をいくつか知っておくといいですね。

 

 

深呼吸
鼻から大きく息を吸い、長く息を吐き出す。これを繰り返して行います。呼吸に集中すると気持ちが落ち着き冷静さを取り戻せます。

 

 

 

 

大声で歌う
好きな曲をかけて大きな声で歌うと心も弾んでくるはず。

 

アロマをかぐ
好きな香りをかぐことで、瞬時にリフレッシュできます。アロマオイルを身近に用意しておくのもおすすめ。

パンチする
クッションや枕など、柔らかいものを思いっきりパンチして、怒りや不安を発散させましょう。

 

トイレにこもる
イライラしたらトイレに入りましょう。個室の狭い空間なので、落ち着くことができます。子どもが安全な場所にいることを確認してからトイレに行きましょう。

 

紙に書き出す
心の中にあるモヤモヤした思い、イライラを、文字に書き出していきます。自分の感情を吐き出すことで、スッキリしてくるでしょう。

ハッピーな気分でいるために時には自分の時間を持とう

子育てにストレスはつきものです。日頃穏やかなお母さんでも心や体が疲れてくると、言うことを聞かない、思い通りに動かない子どもの言動にイライラしたり、つい声を荒げてしまうこともあるでしょう。
 
子どもに向き合うのが大変、辛い、イライラが続くと感じる時は、思いきって子どもと離れる時間を持つことです。

家族に子どもを任せて出かける、一時預かりを利用するなど、子どもから一時的に離れてリフレッシュしましょう。

 

一緒にいる時間に、お母さんやお父さんが笑顔でいてくれることが、子どもの心の栄養になります。ストレスを上手に発散して、ハッピーな気持ちで子どもに接することができるように心がけましょう。

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/中野洋子

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