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過度な期待は禁物!?親子で「楽しむ」感覚で向き合おう  子どもの習い事をどう考える?

過度な期待は禁物!?親子で「楽しむ」感覚で向き合おう

子どもの習い事をどう考える?

できないことを責めず、できたことに目を向けほめる

子どもが習い事を始めたら、ママやパパは、できたことを認めて励ましていくことが大切。習い事の内容に興味を持たず、先生にまかせっぱなしはNGです。見学できる場合は、温かく見守り、言葉がしゃべれるようになった子どもには「今日はこんなことしていたね?」「何が楽しかった?」などと話しかけてみましょう。習い事を親子のコミュニケーションの一貫として日々の生活に取り入れ、子どもがせっかくふれた習い事の世界を楽しんで継続できるよう、支えていきましょう。
 
習い事に慣れ、少しずつ進歩が見られるようになると、親はどうしても、子どもの「できる」「できない」に目がいってしまいがち。進級試験がある場合など、なかなか結果が出ないとつい「どうしてできないの?」「お友だちの◯◯ちゃんは○級なのに……」などと言葉をかけてしまうこともあります。
 
2、3歳の子どもの場合「できないことはいけないこと」という理解はまだなく、逆に子どもなりに頑張っているのに「できないことはダメなことなんだ」という印象を植え付けてしまうことにもなりかねません。

周りが見えるようになる4、5歳の子どもの場合は、比べられること、できない自分に自信をなくし、やる気を失ったり、「どうせできないから」と自分からチャレンジしたくなくなってしまう場合もあります。
 
できないことを責めるのではなく、「○○できるようになったね」「今日の△△は難しかったね。ママと一緒に練習してみる?」など、できるようになったことに目を向けてほめたり、共感し、できるようになるためのアドバイスを伝えましょう。子どもを励まし、ヒントを与えると子ども自身、「がんばってみよう」と思えるでしょう。

 

がんばるわが子を応援し、親子で無理のない範囲で一緒に練習す
る。習い事を通して親子でコミュニケーションを育み、楽しみながら、
新しい世界との出会いを体験していきましょう。

習い事Q&A

体験させたら楽しそうだったけど、いざ始めたら毎回楽しくなさそう。どうしたらいい?

この時期の子どもは、習い事の内容よりも、その時の自分の興味や関心ごとが優先。体験した時、仲良しの友だちが一緒だった、レッスン中に好きな歌が流れたなどの理由から、たまたま楽しく過ごせただけなのかもしれません。「体験の時楽しそうだったから始めたのにどうして今は違うの?」などと責め立てず、子どもが前向きに参加できるような働きかけを。子どもに合わなそうなら辞めるのも選択肢の一つ。

少人数制の習い事に行っています。レッスンの時間中に子どもが動き回ってばかりなのが気になります。

教室の雰囲気にもよりますが、子どもが楽しく参加し、回りのお友だちに迷惑をかけたり、動き回ることでレッスンが中断したりするのでなければ先生にも相談しながらしばらく様子をみましょう。レッスン前、ママから回りのママに「子どもが動き回るかもしれません」とひと言伝えておくのもよいでしょう。

 

子どもに「行きたくない」と言われたらどうしたらいいの?

「行きたくない」と言う場合、「習い事そのものがつまらなくなってきた」という理由以外にも、「もう少し家で遊んでいたかった」「新しい先生にまだ慣れない」などさまざまな要因が考えられます。原因が具体的にわかれば、対処法もみえてくるものです。「行きたくない」と言ってきたことを責めず、どうして行きたくないのかの理由を聞いてみましょう。まだ説明できない年齢なら習い事の様子を見て親が感じ取り、「○○だからイヤなのかな?」と言語化して確認しましょう。

習い事を辞めさせると、子どもが将来何事も長続きしない人間にならないか心配です。

せっかく始めた習い事を辞めさせるのは、親としても勇気がいるものです。しかし、「簡単にあきらめる子になって欲しくないから」という理由だけで、子どもがいやがっているのにだらだら続けさせるのはNG。「あと1カ月続けてみて、それでも辞めたかったら辞めよう」など期限を決めて結論を出しましょう。結果的に辞めたとしても、子どもの将来に影響を及ぼすことはありませんし、無理に続けさせることの方が子どもの心に悪影響です。子どもの意思を尊重することも大切です。

イラスト/犬塚円香 取材・文/長島ともこ

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