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生活力を培うには日々の家事を一緒に!子どもと楽しむ“お手伝い遊び”のすすめ

生活力を培うには日々の家事を一緒に!

子どもと楽しむ“お手伝い遊び”のすすめ

こんなシチュエーションで“お手伝い遊び”声のかけ方、楽しませ方のポイント

お手伝い遊びは1歳前後からできるお子さんもいます。言われていることがわかる理解力、人のまねができる能力、周りの人が喜んでくれたり褒められると嬉しいという心が育ってくると、 “お手伝い遊び”が楽しめます。子どもが興味を持ったことを成長に合わせてやらせましょう。年齢があがるにつれてできることが増えてきます。個人差や、子どものそのときの気分もあります。たとえ失敗しても、叱らないのが基本。「ありがとう」「助かったわ」と感謝を伝え、できる方法を伝えましょう。

 

※個人差がありますので、年齢は目安です。

 

◎1~2歳の頃は、まだほとんどお話ができなくても、指示を理解して行動できます。言葉を吸収する時期なので、ものの名前、大きさの違い、色、形などを教えましょう。
◎この他にできるお手伝い…カーテンの開け閉め、植物の水やり など

◎ママのまねができると嬉しくて、いろいろなお手伝いをやりたがる時期。ハンガーの通し方、配膳の仕方など、はじめにお手本を見せてあげましょう。お手伝い遊びの時間はおしゃべりタイム。会話をふくらませてあげると、言葉のボキャブラリーが増えて知力を高めることにも繋がります。
◎この他にできるお手伝い…葉物野菜をちぎる、料理を混ぜる、新聞を持ってくる など

 

◎ものの関係性がわかってくる時期。いろいろな食材が調理によって美味しい料理に完成することを、買い物の段階から体験させましょう。料理や配膳は失敗を恐れずに、少しずつアドバイスしながらお手伝いしてもらいましょう。
◎この他にできるお手伝い…テーブルをふく、食器を洗う、ぞうきんがけ など

自立した大人に育てること。生活文化を伝えることは親の役割

お手伝いは、子どもが家族の一員としての役割を果たすことでもあります。長い目で見て、「自立した大人に育てる」「生活文化を伝える」という役割を担っています。
 
お手伝いの習慣が身につくと、自然に体が動きます。ティーンエイジャーになって、自分のことは自分でするのが当たり前になると、親としても細かい世話を焼かずに済んで助かるでしょう。
 
学校の勉強で知識や教養は身についても、生活をマネジメントする力はつきません。自分で身の回りの環境を整える、衣類を洗って収納する、健康のために食べるものを選択するなど、生きる上で必要最低限のことは家庭生活の中で培われます。

将来一人暮らしする時に、自らの健康管理ができ、快適で健康的な生活を送る知恵と術をきちんと身につけさせることは親の役割。基本的なことができれば、自分で応用し、自らの知恵で生き抜いていくことができるでしょう。
 
我が子にどのような大人になって欲しいのか、何を伝えていきたいかを考え、ママやパパ自身も暮らし方や家事全般を見直してみましょう。

イラスト/サカモトアキコ 取材・文/中野洋子

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