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生活の中で絵本が生きてくる 絵本の世界を飛び出そう!

生活の中で絵本が生きてくる

絵本の世界を飛び出そう!

子どもは絵本の世界が大好きです。お話しそのものを楽しむのももちろん素敵なことですが、毎日の生活のなかにちょっぴり絵本のお話しをリンクさせてあげましょう。実体験も広がって子どもの感性がぐんぐん伸びていきます。今回は、そんな実体験に広げられるような絵本を集めてみました。子どもへのちょっとした声掛けに使ってみてはいかがでしょうか。

電車でおでかけ

電車でのおでかけは、子どもが騒がないようになど、ママにとってはストレスもあるでしょう。でもそれは、じっとしていられないだけでなく、車内での過ごし方がわからないことが原因のことも。絵本での疑似体験が、車中の過ごし方のヒントになります。「次はなに駅かな?」など、絵本のシーンを思い出せるような声掛けで、きっかけを作ってあげられるといいですね。

 

『でんしゃにのったよ』
文・絵:岡本雄司
800 円/福音館書店

 

電車を乗り継いでいとこの家に行くことになった男の子とお母さん。車窓から鉄橋や行き交う車を眺めたり、乗り継ぎ電車を確認しながら、電車の旅をたっぷりと楽しみます。窓の外には子どもの知らない世界がいっぱい。「何がみえる?」と話しながら過ごしてみると子どもも落ち着いて過ごせるかもしれませんよ。

 

食卓につながる絵本

食育絵本にはいろいろな種類があります。選書の際は、大人目線の教育本ではなく、子ども目線の絵本を選ぶといいですね。等身大の登場人物に自分の心をおきかえられるようなお話で、食卓につながる絵本がたくさんあります。

 

『おまたせクッキー』
絵と文:パット・ハッチンス
訳:乾侑美子
1200 円/偕成社

 

お母さんが焼いてくれたクッキーを食べようとすると友だちが訪ねてきて……。繰り返しの展開のなかで、食べ物を分け合うことが題材になっていて、お話がテンポよく進みます。2人だから6個ずつね、4人になったから3個ずつね、と計算の練習にも。読み終わると、親子でクッキー作りをしてみたくなるはず。

『しょうたとなっとう』
写真と文:星川ひろ子・星川治雄
原案と監修:小泉武夫
1200 円/ポプラ社

 

なっとう嫌いのしょうたが、おじいちゃんに連れられて大豆畑に行き、おじいちゃんにお手伝いをさせられます。はじめは何ができるか知らずに手伝いをするしょうたですが、いつの間にか納豆好きに。「嫌い」が多い子どもも時間をかけて食に関わると、「好き」に変わる瞬間があるもの。そんな体験ができる1冊です。

 

※価格はすべて税抜です。

季節を感じよう!

絵本の醍醐味のひとつは、絵を楽しむこと。文章に書かれていないことも、絵をみながらその情景を親子で共有できるといいですね。きっと生活していくヒントにもなりますし、感じたことを言葉に置き換える練習にもなります。「雪がゴウゴウと吹雪いているね」「おまんじゅうから湯気がでていておいしそう」など、絵を見た感想をそのまま、子どもと伝えあいましょう。例えば湯気を感じるなど絵本のシーンが生活と重なって、五感にダイレクトに響くことでしょう。

 

『14 匹のさむいふゆ』
絵と文:いわむらかずお
1200 円/童心社

 

14匹の野ねずみ大家族が、団らんしながら、おまんじゅうやソリを作ったり、ゲームをしたり、ほのぼのとあたたかく冬を越していく生活が描かれています。あきまつりやピクニックなど四季を存分に感じられるシリーズが発行されていて、冬ならほかに「14ひきのもちつき」がおすすめです。

『はなをくんくん』
絵:マーク・シーモント 
文:ルース・クラウス 
訳:木島始
1100 円/福音館書店

 

雪深い森の中で、冬眠から目覚めた動物たちが香りをたどって行くと、そこには一輪の花が。「くんくん」と春の訪れの香りを喜ぶ動物たちが印象的です。読み終わったら、子どもとお散歩にいきましょう。自然の匂いを実際に体験しながら、季節の移り変わりを子どもと感じてみましょう。

 

お手紙ってうれしいね

大人社会では、メールが主流となり、手紙を書く機会が減りつつあります。でもやはり、手紙は心温まる交流。子どもにもそんな体験をさえてあげたいですね。文字を書けるようになったばかりの子どもなら、その文字をコミュニケーションに使えるとより楽しく文字と触れ合えるようになるでしょう。

 

『フェリックスの手紙
小さなウサギの世界旅行』

絵:コンスタンツァ・ドロープ
文:アネッテ・ランゲン 
訳:栗栖カイ
1650 円/ブロンズ社

 

世界を旅するぬいぐるみのフェニックスから、ソフィーにロンドンやエジプトの旅先から手紙が届きます。実際に手紙が付いているので、手紙をもらったときのよろこび、封を開けるときのワクワク感も体感しながら楽しめます。読んだあとに、子どもからママやパパへ、ママやパパから子どもへ、友だちへ手紙を書いてみるのもいいですね。

取材・文/山田治奈

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