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折って、切って、ちぎって、貼って!折り紙遊びをしよう

折って、切って、ちぎって、貼って!

折り紙遊びをしよう

室内遊びが増える寒い季節。折り紙を使って、手作り遊びをしてみませんか?折り紙は、ただ折るだけでなく、切ったり、ちぎったり、貼ったりと、遊び方がどんどん広がる遊び道具。ルールがない遊びは、創作性を育んでくれます。そして、手を動かす遊びは心を動かし、親子の気持ちを豊かにします。

水野政雄さん
画家、切り紙・造形作家、岐阜県「心の森ミュージアム遊童館」主宰・館長。高校の美術講師を経て、絵、切り絵、おりがみ、造形などの創作活動に専念。テレビ出演や講演会など幅広く活動をしている。主な著書は『きりがみ、おりがみ、手づくりおもちゃ』(フレーベル館)、『折り紙、切り紙、ちぎり紙』(ひかりのくに)、『うごくおりがみ』(ポプラ社)ほか。 http://www.yudokan.jp/

折り紙は「作ること」それ自体が遊びになる手作りおもちゃ

折り紙ってとても身近なものなのに、いわゆる折り紙遊びにとどまらず、切ったり貼ったりと遊びが広がるすごいアイテム。今回は折り紙や切り紙で知られる造形作家の水野政雄さん監修のもと、「折り紙であそび隊」を結成、さっそくワークショップを開催しました。
 
「文化は手から生まれるとよくいわれます。私たちの身の回りのものは、もともとは“手”によって作られていたんです。幼少時代に遊んだおもちゃも、祖父母の代くらいまではそんなものが多かったのではないでしょうか。手で作られたものは、あたたかみを感じ、心を豊かにしてくれるはずです」と水野さん。
 
さっそくみんなで折り紙制作。はさみやのり、クレヨンや画用紙なども用意して、まずは自由に子ども達の発想のままに取り組みます。

 

「ぼくは、手裏剣が作れるんだよ」「私はお花を作ろうっと」「じゃぁ、私はお人形!」。

今回集まってくれた子どもたちはみんな5歳。これまでにも折り紙経験があり、自分たちの知っている折り方を披露してくれます。
 
でもしばらくすると、「ここがうまくできない」「次に何を作ろうか?」などと頭をひねることも。そんなとき、周りの大人がほんの少し手助けしたり、ヒントをあげると、また新たな発想が生まれてきます。そんなやりとりも、愛情が感じられる手作りおもちゃならでは。
 
水野さんは「できあがったおもちゃで遊ぶだけでなく、作ることそのものも遊びだということに子どもたちが気づいてくれたらいい」ともおっしゃいます。折り紙は作る途中も完成した後も楽しいもの。そして手作りのあたたかさを体感することは、子どもの感性も豊かにします。

 

撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈

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