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群れ遊びを楽しもう!

外に飛び出せ!友だちと触れ合おう!

群れ遊びを楽しもう!

「近頃、子どもたちが外遊びをしている姿をみかけない。室内で、ひとりでゲーム機と過ごしているのかしら・・・」とおっしゃるのは、日本冒険遊び場づくり協会の関戸まゆみさん。関戸さんが推奨する、子どもの力を伸ばす外遊び&群れ遊びの魅力に迫ってみましょう。

関戸まゆみさん
2013年9月、NPO法人日本冒険遊び場づくり協会代表に就任。「羽根木プレーパークの会」会長、世田谷ボランティア協会プレーパーク事業担当専門員などを経て、東京都世田谷区内のプレーパーク活動を支えた。現在は全国にわたり冒険遊び場づくりの推進・支援活動を行っている。編著に『冒険遊び場がやってきた!』(晶文社)。

 

名もなき遊びから伝承遊びまで年齢の枠を超えた群れ遊びを

「子どもの土台は外遊び&群れ遊びのなかから!」とおっしゃる日本冒険遊び場づくり協会の関戸さん。
さっそくミク読者で「外でみんなと遊び隊」を結成し、公園に遊びに行ってきました。群れ遊びのなかで、みんなどんな体験をし、何を得るのかな?  
一人遊びの時期を経て、友だちと遊べるようになってくると、友だちに共感したり、安心感を抱いたり、人とつながることの楽しさもわかってきます。
 
「そういう実感が得られるのは、一緒にテレビゲームをしているときではなくて、お互いが触れ合ったり、体で感じる体験ができているとき。
 
外遊びをしていると、人の力ではどうすることもできない天気や自然の力を感じたり、動植物からの驚きを与えられたりします。

それらを共に体験することで、自分と違ったことを感じる友だちがいること、違っていてもそれがいいということなど、自分と相手とを学んでいきます。習うとか書物の中で教えられるのではなく、自分で感じて学んでいく、自然に身に付いていく、そんな体験が子どもには必要です」と関戸さん。

外遊びは、年齢の枠を超えた群れ遊びにもつながり、それがまた重要なのだとおっしゃいます。

「遊びの中で、思い通りにいかないことがあったり、予測のつかない展開を経験したり。そんな中でどうしたらいいか、臨機応変に対応することをリアルな体験のなかで自然に身に付けていきます」。

それが“生きる力”として、子どもの心の中に、培われるのだそうです。

昔ながらに伝わる鬼ごっこの応用版 触れ合いのある群れ遊びを見直そう!

 

だるまさんがころんだ

1.鬼と、木や電信柱など鬼の陣地を決める。鬼以外の子は、鬼から数メートル離れたスタートラインに立って「はじめの一歩 」 と叫んで1歩だけ進む。

 

2.鬼は「だるまさんがころんだ 」と言った後、すばやく振り返る。鬼以外の子は、鬼が振り向く前にすばやく鬼に近づき、鬼が振り返ったと同時に止まる。鬼は動いている子を見つけたらその子の名を呼び、呼ばれた子は鬼のところに行って手をつなぐ。

 

3.2を何度か繰り返しながら、子は鬼に近づき、鬼が「だるまさんがころんだ」と言っている間に、鬼と手をつないでいる子の間を切るような動作で「切った」と叫びながら離す。その隙に、ほかの子は全員素早く逃げる。鬼は10数え「ストップ!」と叫び、ほかの子は同時に止まる。鬼は子に向かって5歩歩きながら、子の誰かにタッチする。タッチされた子が次の鬼になる。タッチできない場合はもう一度鬼をする。

 

 

手つなぎ鬼

鬼を決め、ほかの子は逃げる。鬼はみんなを追いかけてタッチしてつかまえる。タッチされた子は、鬼と手をつなぎ、鬼の仲間になる。鬼が4人以上になったら、2組に分かれて子を追いかける。

 

 

ハンカチ落とし

鬼を決め、残った全員が輪になって内側を向いて座る。鬼はハンカチを持って輪の周りを回りながら、座っている人にわからないように手の届く位置にハンカチを落とす。座っている人は決して後ろを振り向かず、手だけでハンカチをさぐる。ハンカチを落とされた人は、ハンカチを持って鬼を追いかけ、タッチする。鬼はタッチされないように1周して、ハンカチを落とした人の後の空席に座る。座られたら、ハンカチを落とされた人が次の鬼になる。鬼がタッチされた場合は、そのまま鬼を続ける。

撮影/長尾浩之 取材・文/山田治奈

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