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子どもの個性を伸ばす!ニュージーランドの子育て

緊急現地取材

子どもの個性を伸ばす!ニュージーランドの子育て

多様な就学前教育サービスの一例 (2012年6月取材) ~クライストチャーチの幼稚園、保育園など~>

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フォーファ・ナーサリー&プレスクール

0~5歳対象の乳児託児所&保育園。この日はナーサリー(0~1歳)で13名、プレスクール(2~5歳)で32名を預かっています。モーニングティー、ランチ、アフタヌーンティは、この施設で作っています。オープンスペースは子どもたちが自分で遊ぶ力をつける場所です。

 

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ロズィチークス・プレスクール

2~5歳対象の2009年創設の新しい保育園。保育士を豊富に抱えて充実したカリキュラムが評判で、出産後すぐにエントリーする人も多いです。9時半から11時半はマットタイムと言って、座って遊んだり話を聞く時間です。外遊びも1日3回、給食はアレルギー対応もしています。

 

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キッズファースト・キンダーガーデン

3~4歳対象の幼稚園。101年の歴史を有し市内50ヶ所以上に分布しています。保育園に比べると有資格者が多く、かつ「テファリキ」に沿って自由度が高い見守る教育は定評。多国籍の子どもも多く、ダイバーシティNZ幼児教育の伝統的かつ典型的な施設です。

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セントオーバンス・プレイセンター

0~5歳を対象としたNZ特有の保護者運営こども園。施設を保有し、保護者自らが保育幼児教育を正規に学び、スーパーバイザーを中心に持ち回りで子どもを見守るシステムです。物語を作ってお話しするエデュケーションルーム、ねんどやままごとをするペインティングクリエイティブ、ミュージックコーナー、自然コーナー、キッチンコーナー等があります。

ニュージーランドのクライストチャーチにあるプレイグループ
日本人ママたちの子育てサークル「ひよこ丼」

プランケットが促進するコーヒーグループ(出産同時期のママ友づくり)が発展した形の、子育てサークル“ひよこ丼”。活動は20年以上も続いているそうです。現在は100家族くらいが登録しているクライストチャーチでも最大級のコミュニティ。日本人のママかパパであるということが条件で、通常は週1回、0~2歳児は午前中、3~4歳児は午後に活動しています。“プレイグループ”と呼ばれ、テファリキに則ったカリキュラムを導入し、国からの活動助成(年間20~30万円。団体の規模などによって異なります)と個人年会費で運営されています。
 
施設を持っているプレイセンターに対し、施設を持たずに活動しているひよこ丼は、民間の施設を借りたり、公園に集まったりして活動しています。

 

  1. 人気の劇団Natural Magic Piratesのパフォーマンス。箱の中から動物たちが出てきたりして、子どもたち、食い入るように見ています。
  2. 空気でふくらませた大型遊具も。ママたちが借りてきて設置しています。
  3. みんなでわいわいとランチ。ママたちの話しも盛り上がります。
  4. この日は年度末のパーティ。手作りのメニューが並びます。おにぎりも!

 

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写真1歳男の子&
3歳男の子のママ

「ニュージーランドに来て約7年。2011年、オークランドから引っ越してきて、日本人のコミュニティを探していたところ、ひよこ丼を見つけました。ニュージーランド人のパパは、毎日16 時半に帰宅。家族の時間を過ごせるのがうれしいです」

写真2歳5カ月の
男の子のパパ

「ひよこ丼にはママが入っていて、今日はボクが子どもを連れてきました。ママも友だちが増えて、楽しそうにしています。今は新しい仕事を探しているところ。時間があるし、子どもの世話ももちろんしてますよ」

写真3歳男の子&
6歳男の子のママ

「ニュージーランドに来て6年。ひよこ丼の前年度のリーダーです。産後うつになってしまったんですが、産後1週間はミッドワイフが毎日来てくれて、その後はプランケットが下の子が3歳になるまで毎月来てくれました。心強かったです」

写真ゆかり先生
(15歳17歳の
お子さんのママ)

「ニュージーランドに来て13 年。日本での幼稚園教諭の経験を生かして、現在、ひよこ丼のカリキュラム作成に関わったり、絵本の読み聞かせも。日本人の子どもたちに少しでも日本の文化を伝えたいと思っています」

 

>法律で体罰を禁止、叩かない子育ての「スウェーデンの子育て」 

 

>>「海外の子育て事情」記事一覧へ

取材・文/高祖常子

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