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不活化ポリオワクチン、9月に導入!

ポリオってどういう病気?生ワクチンと不活化ワクチンの違いは?

不活化ポリオワクチン、9月に導入!

ポリオワクチンの「不活化が導入される!」というニュースを聞いた方もいると思います。ポリオとはどんな病気でしょうか?導入前の接種はどのように考えるべきでしょうか?厚生労働省の発表からお知らせします。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/polio/

ポリオってどんな病気?

   

ポリオは、人から人へ感染します。

 

ポリオは、ポリオウイルスが人の口の中に入って、腸の中で増えることで感染します。増えたポリオウイルスは、再び便の中に排泄され、この便を介してさらに他の人に感染します。成人が感染することもありますが、乳幼児がかかることが多い病気です。

 

ポリオウイルスに感染すると、腸管に入ったウイルスが脊髄の一部に入り込み、主に手や足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまうことがあります。現在、残念ながら特効薬などの確実な治療法はありません。

 

ただし、ポリオウイルスに感染しても、多くの場合、病気としての明らかな症状はあらわれずに、知らない間に免疫ができます。

生ポリオワクチンと
不活化ポリオワクチンはどう違うの?

   

生ポリオワクチンには、病原性を弱めたウイルスが入っています。

 

今までの「生ワクチン」は、ポリオウイルスの病原性を弱めてつくったものです。ポリオにかかったときとほぼ同様の仕組みで強い免疫ができます。免疫をつける力がすぐれている一方で、まれにポリオにかかったときと同じ症状(手足の麻痺)が出ることがあります。

 

9月に導入される「不活化ワクチン」は、不活化した(殺した)ウイルスからつくられています。免疫をつくるのに必要な成分を取り出して病原性を無くしてつくったものです。ウイルスとしての働きはないので、ポリオと同様の症状が出るという副反応はありません。ただし、発熱など、不活化ワクチンにも副反応はあります。

 

生ポリオワクチンを受けたことがある場合、不活化ポリオワクチンを受けられる?

   

不活化ポリオワクチン導入前に1 回目の生ポリオワクチンを接種した方は、2 回目以降は不活化ポリオワクチンを受けることになります。

2012(平成24)年9 月時点で、生ポリオワクチンを1 回接種した方は、その後に、不活化ポリオワクチンを3 回接種することになります。 生ポリオワクチンをすでに2 回接種された方は、不活化ポリオワクチンの追加接種は不要です。

9月の「不活化ポリオワクチン」開始まで、接種を待っていたほうがいい?

   

現在、日本にポリオウイルスはありません。しかし、海外では依然としてポリオが流行している地域があるため、国内に入ってくる可能性があります。という観点から、厚生労働省と日本小児科学会は「ポリオの流行のない社会を保つためには、ワクチンの接種が必要です」という姿勢を示しています。9月開始の「不活化ポリオワクチン」を待つか、現状の「生ワクチン」を接種する
かは、現在、保護者の判断にゆだねられています。

 

生ポリオワクチンと不活性化ポリオワクチンの主な違い

平成22年国立感染症研究所「ポリオワクチンに関するファクトシート」H22.7.7版など元に編集
※9月の不活化ワクチン導入前の現在、一部の自治体および医療機関では、国内未承認薬(輸入ワクチン)の接種を行っています。

 

※この記事は2012年に取材、掲載されたものです。 
予防接種・ワクチンに関する最新の情報は http://www.know-vpd.jp/ でご確認ください。 

 

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イラスト/犬塚円香 監修/太田文夫先生(おおた小児科院長) 取材・文/高祖常子

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