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乳幼児のいる家庭のインフルエンザ対策

予防接種は重症化を防ぐ効果大!

乳幼児のいる家庭のインフルエンザ対策

感染した際は、子どもの様子を観察して、落ち着いた対応を

インフルエンザの感染が疑われる場合は、あわてず冷静に子どもの様子を観察しましょう。夜中に熱が急に高くなっても、おっぱいや水分がとれていたり、普段と変わらない様子なら、急いで病院に行かなくても大丈夫です。発熱から6時間以上経たないと、インフルエンザ検査の結果が陽性に出ないこともあります。熱が高い時は、保冷剤などを背中や脇に当てて体を冷やし、脱水症状にならないよう水分を与えながら赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。日頃から子どもの様子を知っている、かかりつけ医を受診すると安心です。
 
一方、「普段と何か違う」という、お母さんならではの直感が働くことがあるもの。呼吸が早く苦しそう、顔色が悪い、嘔吐や下痢が続く、呼びかけに反応しないなどの様子が見られたら、夜中であっても直ちに医療機関で診てもらいましょう。

 

 

乳幼児の場合は、症状が急に変わることもあるため、何かが違うと感じたら、一刻も早い対応が必要です。判断に迷う場合には、救急外来や「#8000」に電話して状況を伝え、すぐに受診が必要かを相談しましょう。
 
治療に用いる抗ウイルス薬は、発症から48時間以内に服用を開始すると、効果が高いと言われています。基本は1歳以上の使用とされていますが、主治医が判断し0歳児の赤ちゃんに処方するケースもあります。お母さんが感染してしまった際も、抗ウイルス薬の処方による授乳中や妊娠中の赤ちゃんへの影響については、かかりつけの産婦人科の先生に相談しましょう。

小児救急電話相談「#8000」

電話で問い合わせて、処置の方法や近くの適切な病院を紹介してもらったりすることができる、全国統一の電話番号。#8000 に電話をかけると、都道府県毎に設けられた相談窓口に電話かつながり、小児科医や看護師のアドバイスが受けられます。自治体によって受付時間や曜日も様々なので、事前に確認しておきましょう。

http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

日常生活での予防対策に帰宅時の手洗い・うがいを習慣に

ウイルスに接触しなければ、インフルエンザの発症は避けられます。赤ちゃんの場合、人混みへの外出を避けることはもちろん、同居する家族が予防接種を受けておき、家庭内にウイルスを持ち込まないことが対策に。帰宅時はもちろん、日常生活で手洗いとうがいを徹底しましょう。小さい子はうがいを上手にできませんが、「ブクブク、プー」と真似させると、成長と共に習慣化につながります。

 

 

冬場は寒いからと体を動かさないでいると、体内のエネルギー代謝が悪くなりがちです。バランスの取れた食事と充分な睡眠、適度な運動により、規則正しい生活を送って、家族みんなで体調を整えることを心がけましょう。

子どもと一緒に正しい手洗い! 手洗いはあらゆる感染予防の基本。子どもと一緒に楽しく覚えて、正しい洗い方を身につけましょう。

1. お祈り洗い

手の平をこするように洗う。
 

2. 滑り台洗い

手の甲を伸ばすように洗う。
 

3. おおかみ洗い

指先を立てて手の平で回す。爪の間も念入りに。
 

4. おやま洗い

両手を組むように指の間を洗う。
 

5. コマ洗い

親指を手の平で包み、回すように洗う。
 

6. ブレスレット洗い

手首を握るようにして洗う。

 

※石鹸をよく泡立てて、1~6を各5秒かけて両方の手を洗います。
※「もしもしかめよ」の歌を2回繰り返すと、約30秒になり、手を洗う目安になります。

 

※この記事は2010年に取材、掲載されたものです。 
予防接種・ワクチンに関する最新の情報は http://www.know-vpd.jp/ でご確認ください。 

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イラスト/犬塚円香 取材・文/中野洋子

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