パパ薬剤師の子どもの薬基礎講座

2011/10/27

赤ちゃん・子どもの健康観察ポイント

こんにちは、パパ薬剤師の中村守男です。僕は小児科領域で働く薬剤師ですが、子育ての目線の医療を推進するNPO法人「こどもとくすり」の代表でもあります。このNPOでは、薬だけでなく子どもの医療・健康に関わる様々な事に関わっています。その活動の中では、ママさん達から薬以外の健康に関する相談も沢山受けています。今回は、最近よく受ける質問「普段からどんな健康ケアを心がけたら良いか?」について、「子育て目線に立った医療人」の立場で「赤ちゃん・子どもの健康観察ポイント」について書きたいと思います。


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◆健康な時にこそチェックしたい!「平熱」と「体重」
ママやパパは自分の平熱を知っているでしょうか?ほとんど方は36.5℃だと答えるでしょう。しかし、中には35℃後半や36℃後半の方もいるかもしれません。では、お子さんの平熱は何度くらいでしょうか?子どもは基本的に大人より平熱が高めですが、大人と同様に個人差があります。


また、子どもの発熱は37.5℃以上とも38℃以上とも言われます。しかし、それは36℃後半が平熱のお子さんの話であり、子どもによっては37.5℃でも元気な子もいるし、逆にぐったりしてしまう子もいます。なかなか病気にならないと熱を計ることは無いですが、平熱を知っておくと、「あら?体があつい。熱かしら?」という時の判断基準になります。


もうひとつ、健康な時にチェックして頂きたいのが「体重」です。小児医療の分野では「身長」ではなく「体重」で子どもの薬の量が変化します。それはたった1kgでも大きな違いが出ることもあるのです。最近は小児科以外でも簡単に体重が計れる施設が増えていますので、定期的にチェックすることをお勧めします。


◆基本生活こそ全て-「食べる(出す)・寝る・遊ぶ」
子どもの健康を管理するうえで、最も大切なことは「基本生活」です。赤ちゃんは「食べる(出す)・寝る・遊ぶ」を繰り返して毎日を過ごしています。その間隔やリズムは月齢の違いや個人差がありますが、その子にとっての「いつもの」リズムが決まっています。


ママやパパが気にすべき子どもの体調の変化は、「鼻水」「咳」「熱」などの分かりやすいものだけではありません。普段の生活の中で、「なんだか、今日はおっぱいの飲みが悪いかな?」「いつもはもっと暴れるのに、今日はやけに静かだな?」「なんでこんなにグズるの?いつもは夜に何度も起きないのに…」など、「いつもと違う」と感じることに、子どもの体調不良が隠れている可能性があるのです。「あれ?」と感じる直感は「病気のサイン」かもしれません。その直感の感度を上げるためにもお子さんの基本生活「食べる(出す)・寝る・遊ぶ」を意識しておきましょう。
 

◆「ちょこメモ」の習慣で、ママ・パパレベルアップ!
平熱や体重をこまめにチェックし、基本生活「食べる(出す)・寝る・遊ぶ」に意識を向けることが大切だと書きました。しかし、あまり神経質になりすぎるのは精神衛生上よくありません。適度なバランスが大切なのですが、そのためには「気になることをメモする」習慣をつけることをお勧めします。育児日記やブログを毎日書いているママはそんな必要はないでしょう。しかし、普段の記録を付けていないママさんでも、子どもの健康管理に関しては記録することをお勧めします。一言でも、単語だけでもよいので「○月○日○時、いつもより静かに遊ぶ」「△月△日△時、かなり下痢した」。たったそれだけでも、記録しておくことで振り返りができ、「あれ?」という「病気のサイン」への感度がグッと高まることでしょう。


また、もし本当に体調を崩し病院に受診するときには、その「ちょこメモ」を持参してください。小児科の先生たちは「いつから?どんな症状でした?」と必ず聞きます。きっと、その時にアタフタしないで済むハズです。


パパ薬剤師 中村守男(メディカルパパ)

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