パパ薬剤師の子どもの薬基礎講座

2011/09/08

小児科でもらう塗り薬の使い方

小児科で処方してもらった塗り薬の使い方で困ったことはありませんか?
1日何回? 量はどのくらい? いつまで塗り続けるものなの? と、小児医療の現場では沢山の質問が寄せられます。今回は、小児科でもらう塗り薬の使い方について、子育て目線で考えていきます。


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◆子どものお肌ケアの基本「保湿剤」
お子さんの肌は大人の肌の半分の厚さしかないと言われています。その分、ほんの少しの刺激(空気中のホコリ、細菌、ウイルス、汗など)に敏感に反応してしまうのです。それを予防するのは毎日のケア。しっかり表面の汚れを落とし、洗った後は優しく拭き、保湿する(潤す)ことが大切です。


保湿剤に関しては、市販の物でも病院から処方される物でもどちらでも構いませんが、お子さんによってはお肌に合う・合わないが大きく分かれます。それは兄弟によっても異なることがあるので、赤みや痒みが出る場合は別の保湿剤を選んだほうが良いでしょう。


また、保湿剤は基本的に何度塗っても悪いことはありませんが、分からない時には1日2回~3回にしておくとよいでしょう。理想はお風呂上がりに使用すると最も良いとされていますが、子育ての視点から考えると、入浴直後は親子ともバタバタして逆に汗だくになることが多々あります(僕も何度も経験しています。笑)。そんな時は無理に薬を塗らずに、体の火照りが落ち着いた頃に塗った方が楽だと思います。


◆ステロイドなどの炎症止めはどう使う?
小児科の塗り薬でも、炎症があればステロイド入りの軟膏を処方することは多々あります。もちろんそれは、赤ちゃんにでも使える薬を小児科医が選んでいるので、全く心配はいりません。


一般的に塗る量の目安は、チューブから人差し指の第1関節に出した量を手のひら2枚の面積に塗ります。しかし、薬局によってはチューブではなく容器に入っている場合もあるので、その時は「お肌がテカる程度」「ティッシュがお肌にピタっとくっつく程度」と考えてもらっても結構です。


また、ステロイドには「副作用」があると言われていますが、その副作用が出る量とは本当に大量に長期間使用した場合です。ステロイドに限らずどんな薬にも副作用があるのですが、極端な量を使わなければそれほど心配はありません。


目安としてステロイド入りの軟膏では、小児科で良く出るマイルドクラスの5gチューブを、1日12本、3ヶ月間使用し続けた場合は注意が必要と言われています。しかし、そんな大量を使うケースは、実際の医療ではほとんどありません。


◆塗り薬の使い分けを子育て目線で考える。
塗り薬には、軟膏タイプやクリームタイプ、ローションタイプなど様々なタイプがありますが、これを季節で使い分ける方法があります。例えば同じ成分の保湿剤でもクリームタイプは通年で使い、使用感がベタベタする軟膏タイプは秋・冬に、サラッとするローションタイプは春・夏に使うとよいでしょう。


また、使用する部位によって異なることもあります。髪の毛が生えている頭皮の炎症にはローションタイプが使いやすいし、ジュクジュクになっている傷口には軟膏タイプが使いやすいです。市販でも医療用でも、薬剤師さんに尋ねると簡単に教えてくれると思いますので、遠慮せずに聞いてくださいね。


いかがだったでしょうか?小児科でもらう塗り薬は、ほんのちょっと使い方をマスターしておくと便利に正しく使えます。また、この考え方は大人でも十分通用しますので覚えておいてくださいませ。


パパ薬剤師 中村守男(メディカルパパ)

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