パパ薬剤師の子どもの薬基礎講座

2011/06/30

赤ちゃんの便秘と薬

赤ちゃんのウンチの問題は様々です。他のお子さんと比べて回数が多かったり、少なかったり。また、下痢気味だったり、数日便秘が続いたりと、ママやパパの「ウンチ」に関する悩みは多く聞かれます。その中でも特に多い悩みは「便秘」。今回はその赤ちゃんの便秘と薬について。


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◆離乳食前と離乳食開始後では大きく変わる。
赤ちゃんのウンチはその成長や月齢に合わせて大きく様子が変化します。0~2ヵ月頃までは一日に何度もウンチをしている赤ちゃんですが、3ヶ月くらいから次第にその回数が減ってきます。また、離乳食が始まると初めは水っぽかったウンチが、離乳食の段階に合わせて次第に硬くなっていきます。そして離乳食後半の10ヶ月~2歳は便秘で困るお子さんが多くなってきます。


◆一体、どこからが「便秘」なの?
赤ちゃんの便秘で考えるポイントは「回数」ではなく、ウンチの時に「苦しむ」「痛がる」「肛門の出血がある」などがあるかどうかです。ウンチが出るリズムは人それぞれ。毎日出る子もいれば、3日に1回しか出ない子もいます。いつものうんちが柔らかく苦労せずに出ていれば問題ないでしょう。
しかし、ウンチが硬くて排便時に苦しむ傾向がある場合は注意が必要です。排便が苦しいと「いきむ」のを嫌がり始め、ウンチが腸に残り、さらに水分が吸収されて硬くなってしまいます。これがいわゆる「便秘」の状態です。毎回ウンチの時に苦しんでいる場合や、ウンチが1週間出ない場合は受診する事をお勧めします。


◆便秘の対応は薬を使う?使わない?
便秘への対応策は様々な薬を使う方法、使わない方法(食事・水分・運動など)があります。どちらが良いか悪いかというより、お子さんに合ったものを選ぶように心がけましょう。


1.繊維+水分でまとまったウンチを作る。
ウンチの中の繊維が水分を吸って膨らむことで、ちょうど良い硬さのウンチが出ます。


2.生活リズムを整えて、適度な運動をする。
小さいお子さんは難しいと思いますが、毎日のリズムを整えて運動を取り入れることで、腸の動きもリズムよくなってきます。


3.腸や肛門に刺激を与える。
お腹を「のの字」にマッサージしたり、肛門を綿棒で刺激したりする事でウンチが出る「きっかけ」を作りましょう。また肛門は傷つきやすいので、保温・保湿などのケアを心がけるとさらに良いでしょう。


4.市販薬を使ってみる。
整腸剤(ヨーグルトなどの乳酸菌でも可)や市販の麦芽糖エキス(マルツエキス)などを使って腸内環境を改善してあげましょう。


5.小児科に受診する。
最終的には受診して小児科の先生に診てもらう方法もあります。その場で浣腸してもらったり、お薬を処方してもらったりすることも可能です。
お薬の種類は腸に刺激を与えて出すタイプやウンチを柔らかくして出すタイプがあります。毎日使う薬より、様子を見て使う薬が多いので、しっかりと医師や薬剤師に使い方や量を確認してください。


いかがだったでしょうか。赤ちゃんの便秘には大人以上に気を使う事が多いかも知れませんが、家庭でのケアを定期的に行い、それでも迷う事や不安な事があれば受診するようにしましょう。


パパ薬剤師 中村守男(メディカルパパ)

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