パパ薬剤師の子どもの薬基礎講座

2011/05/19

小児科医に正しい診断をしてもらうコツ

子どもを小児科に連れて行ったのに、正しい診断をもらえなかった経験はありますか?ママさんやパパさんの中には、「ちょっと様子を見ておきましょう」とか「今検査しても分からないしね」という言葉を聞いた方も多いかも知れません。
病気の子どもを連れて病院まで連れて行ったのであれば、正しい診断をもらいたいと思う気持ちは誰でも一緒です。今回は「小児科医から正しい診断をしてもらうコツ」として、「小児科医に何を話すと良いか?」を書きます。


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◆症状と時間を把握しておく。
病院を受診すると必ず問診があります。紙ベースであったり、口頭であったりとそのスタイルは様々ですが、聞かれない事は無いでしょう。その際に大切な事は「症状」と「時間」です。「いつ、どんな症状だったのか?」という情報は、小児科医にとって大きなポイントです。
もちろん、その場で喉を見たり、胸の音を聞いたり、顔色を見たりすることが最も大切です。しかし、子どもの病気のほとんどは感染症で、時間が経つにつれてその状態はどんどん変化していきます。現在の様子(情報)だけでなく、時系列に過去から現在までの情報が見える事は、診断する上で大切な材料になるのです。


◆事実のみをしっかり伝える。
子どもが病気の時に気持ちが不安定になるのは、親として当然のことです。前日の夜からほとんど寝ずに朝一番で病院を受診したり、仕事を抜け出して病院に駆けつけたりした経験がある方もいることでしょう。そんな時、ついつい自分の「思い」まで言ってしまう事があります。例えば「昨日はほとんど寝ていない様な気がして…」とか「朝はそれほど熱が無いと思ったのですが…」など、事実と主観が混ざって伝えている可能性があるのです。
しかし、それは「情報」としては不十分です。上記の例であれば「何時にどんな症状だったから眠れなかったのか?」や「朝の熱は何度だったのか?」など、より具体的な事実が情報としては大切な要素なのです。
もちろん、親としての大変な気持ちは小児科医も分かっているので、あたたかい受け答えをしてくれるとは思います。ただ、それに甘えず、親として事実を正しく伝える努力は必要だと思います。


◆家族の様子も伝える。
子どもの病気のほとんどは感染症です。感染症は人に感染します。同じ家の中で暮らしている家族がかかっている可能性は十分に考えられます。特に一緒に居る時間が長いママさん等は、その可能性が高いでしょう。
しかも、同じ感染症でも大人は症状が軽くて済むことがあります。例えばアデノウイルスの場合、大人はちょっと目やにが出る程度でも、子どもは40度まで熱が上がることがあります。また、RSウイルスであれば、大人は鼻風邪程度でも、0歳児は入院する場合があるのです。もし家族に同じ様な症状があれば、それを伝えることで正しい診断がつくかもしれません。


このように「時間」・「事実」・「家族」を意識して子どもの病気を伝えると、小児科医の正しい診断につながり、結果としてお子さんを守る事になるのです。ただ、子どもが病気の時にそんなに冷静にできないでしょう。気持ちを落ち着けるためにも、「おくすり手帳」に、「時間」と「事実」の簡単なメモ書きを残しておくと、受診の際にきっと役に立つと思います。


パパ薬剤師 中村守男(メディカルパパ)

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