パパ薬剤師の子どもの薬基礎講座

2010/10/14

「とんぷく」の意味を知っていますか?

こんにちは!メディカルパパです。朝夕と日中の温度差が一気に広がってきました。普段は風邪をひかないお子さんでも、この季節は風邪をひきやすいので体調管理には十分注意が必要です。
さて、今回はいつもと視点を変えて「医療用語」に焦点を当ててみたいと思います。めったに小児科に行くことない親御さんほど、知っておくと良いお話かも知れません。


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◆医療人は宇宙人!?
「1年に1回しか小児科にお世話にならないくらい元気です!」というママさん・パパさんから「先生に○○って言われたけど、○○って何ですか?」という質問を受ける事があります。小児科で当たり前に使われている「医療用語」を現場の医師や看護師、薬剤師などは使うことが多いのですが、その「医療用語」を知らないパパやママは宇宙人と話しているような感覚に陥ってしまう事があります。理解できないまま「…ハイ、分りました。」と言ってしまう事が無いようにしましょう!


◆「頓服:とんぷく」-小児科(特に薬局)では最も多く使われる医療用語かも知れません。
「1日3回食後」など決まった時間で飲む薬ではなく、「熱が高い時」や「吐き気がひどい時」など症状と必要に応じて薬を飲む事です。「一度使ったら○○時間空ける」など細かいルールがあるので、しっかり記録しておくことをお勧めします。


◆「炎症:えんしょう」-感染症が多い小児科にとって、この言葉は当たり前のように繰り返されます。
体が何らかの原因(細菌・ウイルス・温度・花粉など外的要因)によって刺激を受けた時に体の防御反応が働き、これを取り除くために痛み・熱・腫れ・赤みなどを起こす事です。「喉が赤く腫れて痛い」=「喉に炎症がある」という事になります。


◆「対症療法:たいしょうりょうほう」-ウイルスが原因の子どもの風邪薬は、ほとんどがこの「対症療法」の薬です。
病気の原因を取り除くわけではなく、出ている症状を抑えたり軽くしたりする為の治療法です。鼻水が出ているので「鼻水止め」を飲む。咳が出ていて夜中に寝むれないので「気管支拡張テープ」を貼る。熱が高いので「熱さましの坐薬」をお尻から入れる。など、ほとんどが対症療法です。逆に「抗生物質」や「抗ウイルス薬」は原因の細菌やウイルスをやっつける薬なので対症療法ではありません。


◆「解熱鎮痛剤:げねつちんつうざい」-小さいお子さんがいる家庭のほとんどに常備されているのではないでしょうか?
「頓服:とんぷく」と混同されやすいのですが、似て非なるものです。「解熱:げねつ」とは「熱を下げる」という意味で、「鎮痛:ちんつう」とは「痛みを和らげる」という意味です。つまり「熱が高い時」や「頭痛がひどい時」に必要に応じて使ったりします。もちろん熱が無く頭痛があるという時にでも使えるのです。


いかがだったでしょうか? 「言葉が通じない」という事は「コミュニケーションが取れない」という事に繋がります。もちろん医療人も分かりやすい言葉を話すべきですが、自分の子どもを守るために、ほんの少しでも「医療用語」を知っておくと良いのではないでしょうか。


では、次回もお楽しみに!


パパ薬剤師 中村守男(メディカルパパ)

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