2007/11/29

略語

私が仕事をしているのは人事部。Human Resources、略してHRです。
そう言えば、日本で勤めていた会社でも本社や支社を略して綴っていましたし、放送局などは社名からして略語そのものですよね。世界中の空港はIATA(国際航空運送協会)の取り決めで3つのアルファベットで表示されます。日本、アメリカに限らず、見回すと実に多くの言葉がアルファベット、カタカナ、漢字などに略して使用されています。私の職場では、BCL(Business and Community Liaison: PRのようなもの)、SPO(Student Personnel Office: 生徒の人事部)などの部署、それに生徒に関わる独特の言い回しもあり、職員には略語集を渡しているほどです。

仕事をするようになって驚いたのは、実に多くの役職が略され、しかもサインにはその役職も一緒に付け加えられることです。プロフェッショナルと言われる専門のある人は、例えば、Mike Smith, MDと何も言わなくてもきっちり役職を入れてサインをするのです。(MD: Medical Doctor医者)、RN (Registered Nurse看護師) も然り、私の上司はPHR (Professional Human Resources) の試験をパスして、これを名乗っています。おそらくプロとしてサインをすることで責任を持つ、またはステイタスを誇示するのでしょう。部長印、課長印と同じようなものですね。ところが、CertifiedやRegisteredが頭に付く専門家があまりにも多く、しかもアルファベットだけではこれはなに?と思うような、仕事から推察してもインターネットで調べても何の専門なのかわからず、おそるおそる後日、本人に尋ねてみることもあります。

子供たちは夫とレスリングをして遊ぶのをなぜかPTT(Papa Tickle Time)と名付けて、楽しみにしていますし、夫が不機嫌な時には、GP(Grumpy Papa) Alarm!と子供なりに茶化して、夫を盛り上げようとします。

ふと、私を専門職の略語で表すとどうなるか考えてみました。
DMLW (Dedicated Mom Lovely Wife) 「献身的な母親、かわいい妻」
すぐに思いついたこれはあまりにも厚かましいですね。GM(General Manager/Grumpy Mama) というところでしょうか。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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