2006/7/6

睡眠と肥満

「寝る子は育つ」という言葉がありますね。
第一印象は、その言葉とは反対のような、富山大学の研究のニュースをインターネットで見ました。
睡眠時間が短い幼児は、肥満の中学生になるリスクが高い。
9時間しか寝ない3歳児は、11時間以上寝る3歳児に比べると、中学一年生までに肥満になるリスクが1.59倍になるのだそうです。成長ホルモンの量が減ったり、交感神経の活動の関係で血糖値が上がるのが原因とか。つまり、縦に大きくなりにくい、ということなのでしょうね。
これを読んで早速、まもなく2歳半になる次男の睡眠時間を指折り計算してみました。昼寝を合わせると11時間。ほっ。幼児の睡眠時間は、親がコントロールしてやらなければいけないことですし、その後に起こりうるかもしれない肥満、更に肥満から他の病気の可能性を思うと、身が引き締まりました。

では、何をして肥満とするのでしょうか。
これは、身長と体重を特定の計算式に入れて割り出す、BMI(Body Mass Index/肥満度指数) が国際的に使う基準になっているようです。
アメリカのDepartment of Health and Human Services(保健社会福祉省)によると、20歳以上の成人6千万人が肥満、6から19歳の子供でも9百万人以上が太り過ぎなのだそうです。
ところが面白いことに、アメリカと日本ではBMIの判断基準が微妙に違っていて、アメリカでは数値が25-30で標準と見なされるのに比べて、日本では22が標準、25以上になると肥満とするとのこと。骨格の作りが違っている両者を同じものさしで計るのは無理がありますが、どうみても全体的に肉付きの良いアメリカ人を日本の基準値で分けるとすると、いったい何千万人、何億人が肥満なのか・・・すごいことになりそうです。

もちろん肥満は、食生活や遺伝などによっても起こるのですから、「あと20パウンド痩せないと肥満指数から脱出できない!」と叫ぶ我が家の横綱は、幼児期の睡眠や両親のサイズのせいにせず、食生活を正すことに頑張ってもらわなくてはいけません。

米国の疾病対策予防センターのウエブサイトで、簡単にBMIを計算できます。→https://www.cdc.gov/nccdphp/dnpa/bmi/index.htm


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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