2006/3/23

春の嵐

3月に入り、庭のチューリップがぐんと大きくなってきました。まだまだ寒いと感じても、自然は正直。春が近いことを教えてくれます。

ところが、春の嵐とは良く言ったもので、毎年この時期は天気が不安定になり、暴風雨がやってきて、よく停電になります。
先日も朝から何だか怪しい雲行きだと思っていたら、ひょうが降り出し、あっと言う間に地面が真っ白になりました。すっかり大人ぶった物言いをするようになった長男の「今日は停電になると思うよ。懐中電灯とろうそくを用意しとかなきゃね」と言ったカンが大当たり。その日は夕食の直後に停電となりました。

私の停電マニュアルは、まずろうそくをつけて部屋の中をぼんやりですが明るくし、電話を電源無しで使える20年前のものに換えるといった単純なことです。そして、毎回、通りが異様に静かな中、近所の家の発電機の音がぶーんぶーんと響くので、(こういう機械が自宅にあるのがアメリカらしい)明るい家の窓を羨ましく眺めます。
この日、夫は会議で遅く、パジャマに着替えた子供たちは私の膝の上にそれぞれ座って動こうとしません。結局6時半にはベッドに連れて行き、語り聞かせをしながら寝せてしまいました。
停電が3時間後に復旧した後もテレビやインターネットを繋ぐケーブルが翌朝まで不通。時速100キロを越す風で裏山の木が倒れ、町内の電気とケーブルのラインを切断してしまったのだそうです。その山沿いの道は私の通勤路でもあるのですが、後日通ったら、斜面に建つ家の屋根に折れた木が直角に突き刺さっていました。

つい先週は雪。親指の先ほどもある大きな湿った雪がボトン、ボトンと落ちてきてあっと言う間に積もりました。「今日はsnow day(雪で休みだ!)」とあっと言う間に着替えて外に飛び出た長男は、近所の子供たちと一緒に、早速雪合戦を始めました。結局、雪は昼前にはすっかり溶けたのですが、長男の学校は、2時間遅れで始まる予定から休校になりました。

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる「春分の日」は、3月21日。この町はもう少し先まで寒い日が続きそうです。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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