2003/9/13

The squeaking wheel gets the oil.

ボランティアをする中学は、今年から6年生が小学校に留まり、7,8年生だけになりました。数人の教師が小学校に異動し、事務室ではパートの事務員が小学校に異動辞令がでました。が、その彼女は反発。「私はここで働くのが好きだし、異動のことを事務室長も校長も知らなかったのよ。こんなの不当。」と鼻息も荒く「異動させるものならさせてみなさい」と強気に構えていました。
その後どういう経緯があったのかは知りませんが、学校が始まった当日、彼女は満面の笑顔で中学の事務室で働いていたのです。誰かが「小学校はどうなるの?」と聞きましたが「さあ?」と素知らぬ顔をしていました。彼女が中学に残りたかった本当の理由は、本人でなければわからないことですが、教育委員長の辞令を覆したのは、彼女のゴネ勝ちですよね。すごい。

うちは、ずっと以前に長距離電話を申し込んだものの、国際電話のプランに入り忘れたまま、日本への電話を繰り返したことがあります。請求書を見て、びっくり。慌ててカスタマーサービスに連絡を入れ、「最初から国際電話のプランに入るつもりだった」というようなことを話したところ、プラン料金に切り替えてもらったことがあります。交渉下手な夫でも、です。

日本では「決まっていること(企業の方針)なので、それはできかねます」と断られそうなことでも、アメリカではとにかく自分の意見をはっきりと伝え、「これを受け入れないのはおかしい。そちらの不備なんじゃないか。」と声を大にすれば、ことを大きくしたくない企業には何とかこちらの主張が通るような傾向があるようです。

そんなアメリカ企業の日本支社で人事部長をする友人は、この不景気で同僚を次々と解雇する作業が半年以上も続きました。ヤマトナデシコの彼女は、会社の指示に従い黙々と働いてきましたが、ついに限界。心身ともに疲れて、自分も辞めたいと上司に申し出たところ、まず休暇をとってリフレッシュして戻ってきて欲しいと言われたそうです。

私からそんな彼女への言葉。
「休暇だけじゃなくて、大きな声出して、待遇を良くしてもらわなくちゃ! 
The squeaking wheel gets the oil. (ゴネた者勝ち!) の国なんだから」


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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