2002/10/10

定期検診

定期健診は受けていますか?
日本で働いていた時には会社が集団検診をしてくれたのになあ、と今頃感謝しても時、遅し。ここでは自治体が主催する健康診断もないので、自分で積極的に医師に予約を取らなくてはいけません。
わたしは年に一度、誕生日をめどに定期健診を受けるようにしています。子宮がん検査と乳がんの触診を受け、気になることを医師と話し合います。昨年は初めて乳房専用のレントゲン撮影(マンモグラフィ)通称マンモを受けました。

日本と同じくアメリカでも、現在、乳がんは女性の死亡原因の第一位とされています。触診でその疑いが出た場合だけでなく、家系の病歴に加え、30才を過ぎると数年に一度、40才を超えると年に一度このマンモを受けるよう啓蒙活動が盛んに行われています。10月がその特別啓蒙月間ということもあり、活動を目にする機会が多くなりました。母親を乳がんで亡くしたタレントが主宰する雑誌は、大々的に乳がん特集を組んでいます。また、あるヨーグルトを買ってそのふたをメーカーに送り返すと、1枚につき10セントが自動的に研究財団に寄付されるというキャンペーンもありました。法で定められたとおり、保険会社は女性の定期健診については大部分を負担しますし、保険が無くても所得によっては少額で受診ができるよう、政府から補助がでます。

わたしの友人は生まれて初めて受けたマンモで乳がんを発見しました。40才。半年以上化学療法を受け、いよいよ乳房切除と決まった直前の検査で、星のように散らばっていたガン細胞が消滅したことがわかったのです。彼女の喜びようはここでは書き表せないほどです。医師も「奇跡が起こったとしか言いようがない」。彼女の場合は発見が早く、治療が治癒に結びつき、ある意味で本当に幸運でした。

まず家族、で自分はついつい最後になりがちなおかあさんが、一年に一度、自分の身体のことをゆっくり医師と話す機会を持つのは、とても大切なことだと思います。
おかあさんが健康でないと家族も元気がでませんからね。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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