2002/8/29

捨てない工夫

アメリカはジーンズ好きの国です。プレーンなものだけでなく、昔カーテンの裾についていたようなボンボンがついていたり、刺繍が入っていたり、ジーンズと言えども着る人の個性を出します。

さて、皆さんは古くなったジーンズをどうしているでしょうか。
わたしはアメリカサイズがしっくりこないということもあり、日本で買った物のひざが擦り切れたら、夏用に短く切ってはいています。愛着のあるジーンズを簡単には捨てられないよ、という気持ちもあります。
義姉はもっと大きな別作品、キルトの敷き物を作ります。ジーンズ10本分の足の部分をツインサイズのシーツの上に縫いあわせるだけ。丈夫だし、もともとボロ布として使ってゴミ箱行きだったと思えば、惜しみなく使えます。広さも十分、ピクニックにぴったりです。義姉がこのキルトを作るようになって、職場の同僚が不用のジーンズを持ってくるようになり、色や模様にもバラエティがつけれるようになったとか。わたしも2日間で1枚作りました。

わたしが住んでいるところは、ごみのリサイクルに熱心で、紙、卵パック、牛乳のプラスティック容器、ガラスビンなどが週に一度回収されます。ごみは各家庭の契約(有料です)によって容器の大きさが違い、その容器からはみでた分は悲しいかな収集してくれません。庭のごみになる、刈った芝や雑草などはまた別収集です。
ところが主人の実家のある州は、リサイクルがなく、どんなごみもわたしの背丈ほどもある巨大なごみ箱に落とし込みます。あれもこれもリサイクルできるのに、ごめんなさい、などとつぶやきながら捨てたものです。そしてリサイクルのあるなしで、こんなに違うのかと思うほど、ごみのたまり方も急速になります。広大な土地があるとはいえ、ごみを埋める場所は限られてくると思うのですが、ちゃんと将来のこと考えてるの?と問いたくなります。

以前話題にしたガレージセールも、リサイクルの考え方が根底にあります。捨てる前にもう一度活用しよう、ということですね。捨てられずにいるものが無用に溜まっていくのは、ちょっと問題ですが、このジーンズキルトを作ってから、家の中でもできるリサイクルって他に何があるかな、と考えています。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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