2002/8/22

誕生日にタイムアウト

息子が先週、3歳になりました。
個性を持ち、自我も自立心も示すこの頃、親、特にわたしのことを試しながら、悪いことをすることが多くなりました。小さないたづら程度ならまだしも、危ないこと、お行儀に関わることをした時はわたしも黙っているわけにはいきません。
まず1から5まで目の前で指を示しながら数え、5までに止めない時は、自分の部屋に入って反省してもらいます。こちらではこの反省を「タイムアウト」と呼びます。息子は3歳なので、3分間。時間後には、目を見ながらどうして反省しなくてはいけなかったのかを話します。そこで息子も「ごめんなさい」と言えますし、わたしもしっかりと抱きしめ「大好きだからなんだよ」ということを伝えます。
タイムアウトの是非は各家庭によってあるでしょうし、部屋の中でなく壁に向かって立たせて反省させるという人もいます。その効果も一概には言えないと思いますが、アメリカではひとつのしつけ方法として昔から行われているのだそうです。ちなみに息子は、最近は5まで数え終わる頃には、止めるようになりました。

さて、3歳の誕生日会は夫の実家を訪問中だったので、残念ながら友達は招待できず、家族でお祝いをしました。ケーキは義姉の手作りで、息子のリクエストは馬の顔の形を真黄色のクリームで飾ること。「き、き、きいろ?!」できてしまうのが、原色おかしの国アメリカです。わたしはピニャーダというくすだま割りのようなゲームを作るのを楽しみにしていたのですが、子供は息子ひとりなので、これは来年に持ち越しとなりました。
一般的に子供の誕生日会は、自宅に友達を招いて食事をしてゲームで遊んだり、映画、ボウリング、ゲームセンター、夏場だとプールに連れて行ったりするようです。

我が家の夫は、彼が小学生の時の誕生日会に、あることで母親にタイムアウトを申し渡されたそうです。パーティの主役は部屋の中で反省。誕生日、たとえ友達の前と言えども妥協は許されませんでした。しかも大物の夫は、部屋の外で遊ぶ友達の声を子守り歌に、そのまま眠ってしまったとか。なんという誕生日。
反面、夫が未だに自分が悪かったからと言えるのは、タイムアウトを通して、義母の愛情がしつけと一緒にきちんと伝わったということなのでしょう。あらためて自分に教訓。タイムアウトは感情的になって与えるべからず。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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