2002/7/25

夏休み

日本も学校は夏休みに入りましたね。アメリカは夏休みになって約1ヶ月経ちます。
こちらの夏休みは、州にもよりますが、多くは6月中旬に休みに入り、8月下旬に新学年が始まります。

夏休みには子供向けに「キャンプ」と呼ばれるクラブ活動のようなものがあちらこちらで開かれます。名前は「キャンプ」となっていますが、実際は日帰りのプログラムで、内容はバスケット、水泳などのスポーツ、図画工作など盛りだくさん。宇宙について学習するスペースキャンプというのもあります。このキャンプでは小さなロケットを作り、最後には小型飛行機に乗るおまけつきです。大学や民間の団体、美術館、教会などが主催になり有料、無料さまざまです。

図書館では、普段週一回幼児対象の語り聞かせと工作の時間「ストーリータイム」があるのですが、夏休みに入って小学生対象の時間も設けられました。
町にあるダムでは、夏場は毎日ディーゼル列車でダムの水辺を走るツアーがあります。運が良ければ、時折水面をはねる鮭の姿にお目にかかれるし、汽車に乗るだけでも楽しいものです。
このふたつはどちらも公共施設なので無料です。

親としては長い夏休みをぼんやりと家で過ごすよりも、キャンプや町のイベントに参加したり、また友達と遊んで有意義に過ごして欲しいと思うもの。
私が子供の頃は、夏休みは毎日プールに通って、友達と遊んで、真っ黒に日焼けしていました。

勉強に遅れている子供達の補修授業「サマースクール」というのがありますが、これを除くと宿題はないし、勉強で忙しい子供の話は聞いたことがありません。田舎だからでしょうか? 塾通いの日本の子供たちには羨ましい話でしょう。
むしろ、夏休みに勉強で忙しいのは教師たちです。教師は大学やセミナーで一定の授業を受けて単位を取っていかないと、資格を保持できないのだそうです。教師にとって夏休みは、宿題を言い渡される子供の気持ちに戻る季節でもあります。


アメリカからのこそだて奮闘記


日本で大手企業の広報課長を務めているときに、アメリカ人の英会話教室の先生と結婚、渡米。日米の文化の違いに悩まされながら、子育てに奮闘中。

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