2000/10/24更新
今日のエッセイ
たたずみ君

今日の日経新聞で見つけた「たたずみ君」の文字。

受験戦争に勝ち抜き、大学に無事入学できた学生達は、
突然目標を失って、保険センターの精神科でカウンセリングを受けるという。
「私はこれからどうしたらいいんでしょうか」
「何を勉強したらいいか解らない」
まるでリストラにあった中間管理職のようではないか。

大学生だけではない。
なんと、子供達も目標を持てず、現状維持に甘んじているという。

学校のことや将来のことなど、息子と話をしようと声をかけても、
TVゲームに夢中で外には出ない。
キャッチボールをしようと思っても、場所を見つけるのにも苦労する。
これは、社会が悪いのだろうか、それとも
我々父親が、見せるべき背中を無くしてしまったのだろうか。

自分の子供達を「たたずみ君」にしないためにも、
お父さんは、リストラなんかに挫けてはいられないのだ。

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