【こそだて】産科・小児医療の現場から

2009/04/16

異物侵入は2歳未満に集中

国民生活センターが2009年3月5日に発表した
 「異物の侵入」に注意!-子どもの口、鼻、耳、眼に-
では、小さな子どもの誤飲や鼻や耳に異物を詰めて取れなくなる、異物侵入事後の事例がまとめられています。特に、口を通しての異物侵入は全体の6割を占めます。どうして子どもは何でも口に入れてしまうのでしょう。報告書には専門医からのコメントも掲載されていますのでご紹介します。


京都第二赤十字病院 小児科 長村敏生 医師



生後5、6 ヶ月を過ぎた乳幼児は手に触れたものを何でも口に運ぶようになるが、それが食品かどうかの判断はできない。そのため、この時期の乳幼児での誤飲事故が急速に増加していく。表で、口・口腔・歯への異物侵入が2 歳未満に集中しているのは、誤飲事故が子どもの発達に伴う行動の変化であることを反映している。
また、乳幼児は手にした小さいものを面白がってあるいは無意識に自分の体の中の穴に入れてしまう。体の穴の中で最も大きく自分の手が届きやすい部位は口であり、以下鼻、耳の順になる。一方、成長するにつれ食品とそれ以外を判断でき、小さいものを上手に掴めるようにもなる。2 歳以降に鼻や耳での事故が増えるのはそのためである。
異物の中でも特に注意が必要なのはボタン電池で、例えば鼻の中に3 時間以上停滞すると粘膜の組織が障害され、壊死をおこして穴があくことがある。また、鼻の異物を慌てて取り出そうとして、逆に異物を奥へ押し込む結果となり、気管や食道の異物になってしまう危険もある。


国民生活センター 「異物の侵入」に注意!-子どもの口、鼻、耳、眼に-
報告書 より転載


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