【こそだて】産科・小児医療の現場から

2008/11/06

新型インフルエンザに備えて

新型インフルエンザの大流行(パンデミック)の時期がいつになるかが現実の問題としてたびたび話題になりますが、厚労省はその対策の一つとして、新型インフルエンザに備え、一般家庭でも市販のマスクを1人20-25枚程度備蓄しておくのが望ましいとする「新型インフルエンザ流行時のマスク使用の考え方」をまとめました。


パンデミックは人間の力で完全に阻止することは不可能なので、問題はその被害をいかにして最小限度に抑えるかということです。その方法としては、ワクチン接種があります。しかし、効果のほどは未知数です。また、今回の発表のようにマスクの使用もその方法の一つですが、ウイルス感染というものは、マスクごときで防げるほど簡単なものではありません。マスクと皮膚の隙間から容易に侵入してきます。期待できる効果は、まともに飛沫を吸い込まないようにしたり吸気に適度な湿気を与えることぐらいです。厚労省もそのことはさすがにわかっているようですが、結局はいざ流行してしまったら「外に出ないで家にいる」というのが、もっとも確実な予防方法なのです。災害対策として非常持ち出し袋が出回っていますが、地震の時だけでなくパンデミックの時もこれに準じた準備をしておいた方が良いでしょう。


山口小児科内科 イルカ先生のちょっとひとことより


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