2007/7/12

Q:聞き分けがいいのは私がきびしいから?

◆投稿者:女性・35歳(子ども:男の子・4歳)

4歳の男の子のことで相談します。私は在宅で仕事をしていますが、子どもは聞き分けがよくて、「ママ、お仕事?」と言って、静かに積み木で遊んだりしています。ご飯もきれいに食べます。でも、外ではやんちゃみたいで、主人は「おまえに気を遣ってる。あまりきびしくしないで、自由にさせてやりなさい」と言います。私の前と、私がいない所では、子どもの態度が違うようなのです。どちらかというと、主人になついているようです。

正直、自分はあまり子育てに向いていないような気がします。子どもはかわいいのですが、自分の分身のようには感じません。仕事に熱中すると、子どもより仕事に集中してしまいます。性格的なものなのか、母性がないのか。情緒が乏しいのか……。最近、少し考えてしまいます。よいアドバイスがあったら教えてください。


A:優しさからくる「よい子」です

◆小野 けい子(おの けいこ)先生
小野先生 放送大学教授。松山大学教授、東京国際大学教授を経て現職。臨床心理士。箱庭療法を中心に描画や夢などのイメージを用いた心理療法が専門。著書は『子どもの「やさしさ」を育む本』(PHP研究所)ほか。2児の母。

お母さんの前で「よい子」でいるということ。母親のきびしさの前で本来の自分を出せないということもありますが、今回のケースは、大好きなお母さんを困らせたくないというお子さんの優しさからくる「よい子」の姿。お母さんが仕事をしている時は、迷惑がかからないように静かに遊ぶことができる、かしこいお子さんだと思います。そして、外で元気に遊ぶ時間も持っているのですから、すこやかに成長していると言えるでしょう。

父性役割と、母性役割という言葉があります。父性役割というのは、切り離すこと。いいこと、悪いことを切って教える存在。これに対して母性役割は保護する存在。「いい子でも悪い子でもわが子」という感覚です。一時代前、父親は一家の中で威厳を放ち、母親は子どもを包み込み何でも気兼ねなく話せる存在でした。現代では友だち夫婦になり、親子の上下関係もほとんどなくなってきましたが、きびしい父と優しい母という認識は、一般的にまだ頭に残っているような気がします。父親が父性役割、母親が母性役割ということではなく、家の中に父性と母性がバランスよくあればいいわけです。しかし、お母さん自身が、母性役割を果たせていない自分が不安なのかもしれません。

仕事をしながら子どもの相手をするのは難しいですから、時間を区切ってみてはいかがでしょう。保育園に入ることができれば一番いいし、できなければ「○時にお仕事終わるから、○○して遊ぼうね」なんて、お母さんが言ってくれたら、子どもはその時間を心待ちにするはず。すっきりと気持ちを切り替えて子どもと向き合う時間を作ってみましょう。

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