2007/5/17

Q:子どもの友だちの“わがまま”が気になる

◆投稿者:女性

娘(年長)のことで相談があります。お友だちのAちゃんのことなんですが、私の目から見ても「わがまま?」ってことが多くて、年長同士のお友だちの間でも、嫌がられてしまっているようなんです。うちの娘は入園前から仲良くしていたんですが、最近「遊ばない」と言い出しました。

幼稚園ではいつも、友だち5、6人で遊んでいるようなんですが、皆で「お砂場で遊ぼう」「ブランコしよう」と相談して決めるようなんです。するとAちゃんだけ「やだ。絶対やだ。ブランコするなら遊ばない!」と言うそうです。「じゃあ何がしたいの?」ってことで、Aちゃんがやりたいことをやるそうなんですが、やっぱり皆は他の遊びがしたいので、自然と他の遊びへと変わっていくんです。するとAちゃんは「もう! ○ちゃん、○ちゃん! こっちで遊ぶの! こっちこないと許さない!」という調子です。

皆はそれでも「ちょっと待ってて。今行くから」「順番に遊ぼうよー」と言うのですが、「ダメ! 今すぐ来て!」とAちゃん一人が怒っている状況なのです。そして最後には泣き出し、「もう! ○ちゃんたちなんか大嫌い! 絶対に許さない!」となります。私が見た感じでは「じゃあ○○しようよ」「これ終わってからやろうよ」と、皆はとても優しく接し、いろいろ工夫をしているようでした。

Aちゃんママは、自分の娘がそんな子であるとは思っていません。娘がAちゃんママに「Aちゃんね、幼稚園で『○○』って言うの」と言っても、あまり真剣に聞いてくれません。「そうなんだー。ほんとー」って感じです。多分Aちゃんからは、うちの娘たち皆が「遊んでくれない。いじわる」と伝わっているんだと思うんです。だからうちの娘が訴えても「お互い様だから」という感覚です。

で、私はAちゃんママと仲がいいんです。子ども同士がよく遊ぶ仲です。なので、今の状況(友だちに嫌がられている状況)がどうにもかわいそうになってきてしまって、そのことをAちゃんママに言おうか迷っています。Aちゃんの口からママにどういうふうに話が伝わっているのか……ちょっと怖い気もするし、これから先、皆が本当に嫌になり、皆で「仲間はずれ」とかに発展してしまうのではないか……という恐れもあります。

皆さんならどうしますか?


A:心のパワーを満タンにしてあげよう

◆阿部 秀雄(あべ ひでお)先生
阿部先生 癒しの子育てネットワーク代表。抱っこ法による親子援助の第一人者。著書は『子どもの「泣く理由」がわかる本−泣く力・甘える力を伸ばせば、必ずしあわせに育つ』 (リヨン社)、『「大好き」を伝えあう子育て』(中央法規出版)ほか多数。2児の父。

わが子の友だちにわがままな子がいると、その子自身のことも気がかりですが、そういう子とつきあっているわが子のことがちょっと心配になります。でも、これからは親から離れた世界で、子ども同士育ち合っていく時期。親としては何かとやきもきすることでしょうが、子どもたちの成長力や問題解決力を信じて、見守ってあげたいですね。

もちろん、必要なときにはほかの親や園の先生と心を合わせて、大人同士で対策を講じたりする必要もあるでしょう。でも、親としてはまず、子どもが子ども社会に出ていったとき、自分あるいは自分たちの力で答えを見つけていくための元気をあげることを心がけましょう。

ある子は園のいじわるな子どものことを泣いて訴えていましたが、お母さんに抱きしめられて気持ちを聞いてもらっているうちに「その子からなるべく離れて遊ぶから平気」という答えを自分で見つけました。同じように「いじめっ子がいるから園に行くのはイヤ」と泣いていた子どもは、お母さんに共感してもらったら、園に着いてから真っ先に自分からそのいじめっ子に声をかけたそうです。

ことさら泣いたり話したりしなくても、その様子を見て取った親が、ゆったりとした気持ちで抱きしめているうちに、子どもが元気になって子どもの世界に出ていくということもよくあること。

原因を探ったりアドバイスを与えたりしなくても、心と体を抱きしめてもらうことで、心のパワーが満タンになるのです。

先生からの子育てアドバイス

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(C)YOKO SASAKI
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