2004/12/16

Q:娘を仲間はずれにする近所の女の子

◆投稿者

今日、娘が外で、兄(小1)と近所の女の子(小1)と遊んでいる時、突然大きな泣き声がしたので出てみると、兄が妹をなだめていました。「どうしたの?」と聞くと兄が言うには、女の子が「〇〇(娘)とはもう遊ばないもんね〜」と妹を仲間はずれにするそうです。

娘は耳が不自由です。でも補聴器をつけているし、口の動きで簡単なことは分かります。その女の子とは、息子が1歳の時からのつきあい。娘の耳のことも、お母さんやお婆ちゃん、私から聞いてるので知っています。私の前では妹のように可愛がってくれていました。

だから「えっ?」と耳を疑いました。それを聞いていた女の子は顔を引きつらせて私のところに来て、「今遊ぼうかなと思っていたところ、おいで!」とあせった様子、でも娘は「イヤだ」と拒んでいました。私が直に聞いたわけじゃないのでどうとも言えず、その場は「仲よく遊ぼうね」で終わりました。しかし息子が帰って来て詳しく聞くと、「〇〇ちゃん(女の子)はいつもだよ。べ〜とかしてたし」と言うのです。

この女の子は「イジメられた」と泣いて帰っていっては、お母さんにその子を叱ってもらい喜んでいることがありました。でも親がいないところでは、おとな顔負けの口調で近所の子と言いあうのです。おとなが入っていくと、「ウソウソ冗談で言ってるの」とか「間違って言ってしまった」とか、ごまかすのです。女の子は謝るのが大嫌いで、自分が悪くても逃げていきます。何度か注意したこともあったけど、「分かってるって」と去っていくのです。

やられたことはお母さんに全部言って、自分がやったことは言わない(当然かもしれないけど)から、女の子のお母さんはまだ知らないと思うんです。

そんな女の子なのですが、うちの娘だけには優しくしてくれていると思いこんでいた私。でも、今までのそんな出来事が全部よみがえってきて、私が知らないところで娘が仲間はずれにされたりすることがあったのかなと思ったら、急に気になり始めて。



A:人から教わって育つ抑制力

◆一松麻実子(ひとつまつ まみこ)先生
一松先生 社)発達協会王子クリニック心理・言語室勤務。
言語聴覚士、社会福祉士、精神保健福祉士。
上智大学非常勤講師。
世田谷区保育園・練馬区学童保育巡回相談員。
著書は『人と関わる力を伸ばす〜社会性が幼い子への援助法〜』(鈴木出版刊)ほか。
1児の母。

小学校入学前後は、子どもの道徳的な考え方がグンと育つ時期です。ひと昔前は、異年齢の子ども同士の遊びの中で、遊び方のルールや、友だち同士のつきあい方などに、年上の子が手本を示したり、幼い子をいさめるといった場面がありました。でも、最近ではそのような機会はかなり少なくなっていると思います。

「仲間はずれにしない」「ずるをしない」「悪いことをしたら謝る」というような道徳的な考え方というのは、やはり周りの人たちからほめられたり、時には注意されたりという行動を見ることで育つ部分は大きいものです。子どもたちの遊びや関わり方に周りのおとながある程度介入し、子どもにプラスの評価を伝えてあげることで、「いい評価をされるほうが気持ちいい」という印象が子どもの心に残っていきます。そのような経験によって、おとなが見ていないところでも、子どもが自分自身で「よくないこと」に対して抑制する力が働くようになります。

世の中には、多かれ少なかれハンディを持っているお子さんがいらっしゃいます。その子にどう接するべきなのかは、おとなが一緒に遊びながら示してあげるといいですね。例えば聴覚に障害を持っているお子さんの場合は、後ろから声をかけずに、顔を見てゆっくり話しかけるなど。それだけのことで、スムーズに遊べるようになるかもしれません。何でも手を貸すのではなく、手を貸すべきかどうかを判断することが大切だと思います。

保育園などでもそうですが、先生方が障害を持っている子どもにどのように接しているかを子どもはとてもよく見ていて、それらをマネて振舞います。まずはおとなも仲間になって遊ぶつもりで、友だちとの関わり方のお手本を示してあげてはいかがでしょう。


       

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(C)YOKO SASAKI
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