2004/8/19

Q:他の子への注意のしかた

◆投稿者神奈川県・35歳・女性(男の子 1歳6カ月)

いつも行くスーパーマーケットにある「ちびっこ広場」。そこには動物型のクッションなどがあるのですが、そこで1歳前くらいの小さな子ども3人と、4〜5歳ぐらいの女の子1人が遊んでいました。

ところが4〜5歳のその女の子が遊具を独り占めにして、他の子が手に取ろうとすると「ダメ!」。「じゃあ一緒に遊んでね」と言っても「いや!」。わが子がその子の作ったクッションの山(?)にさわろうとすると、「こわしちゃダメ!」と言って突き飛ばされてしまいました。

息子が泣き出したので「こわさないよ、ちょっとさわってみたかっただけだから」と言ったのですが、「さわってもダメ」。「じゃあここで見てるね」と言っても「見てもダメ!」。

しかたなく、「じゃあ帰るね」と帰り支度をはじめたら、今度は「帰らないで。見ていてもいいから」と言うのです。でも、息子が泣き止まないので帰ることに。他のママたちも遊べないと思ったようで、皆帰ってしまいました。すると背後で「つまんないなあ」の声。

ちなみにその子のお母さんは、途中1回顔を出して「もう少しここで遊んでて。買い物してるからね」と行ってしまいました。

いろんなお子さんがいる場所では、多少のトラブルはしかたのないことと思っているのですが、こういうときの対処法、みなさんはどうしていますか。



A:子ども自身を認め、行為を叱る

◆岩立京子(いわたて きょうこ)先生
岩立先生
東京学芸大学幼児教育学科教授。
「幼児の社会性の発達」や「保育者養成に関する研究」などが中心。
著書は、『3歳までのしつけと育児』(ナツメ社)ほか。
2児の母。

子どもを公園などで遊ばせていると、上の年齢の子がわが物顔で遊んでいるというようなトラブルもありますね。でも、「ここでは遊べない」と、何も言わずわが子を連れてその場を去ってしまうと、その子は何も学ぶことができません。そしてその子が学べなければ、その子の他の子への対応もこれから先変わることはないでしょう。

他人の子を叱ったとき、「イヤ」「だめ」と何度言ってもきかないこともあると思います。常日頃、おとなから受容されたり、あたたかい関心を向けられている子どもは、おとなの言葉を素直に受けとめやすいものです。でも、そうではない子の場合は、誠意をもって伝えた言葉であっても、子ども自身が受け止めるのに時間がかかることがあります。

もちろん、他人の子の遊び方が危険だと感じたら、すぐに介入して止めさせなくてはなりません。でも、そうではない場面なら、わが子でも他人の子でも、まずその子自身を認めてから叱りましょう。「あなたのそういう遊び方もあるよね。でも、今日は小さい子がいるから危ないよ。やめてくれる?」などと伝えてみるのもいいですね。その子自身も、「自分そのものは認められているけれど、自分のやっている行為が悪いんだ」ということが少なからずわかるはずです。

そして悪いところを指摘するだけでなく、「ここは狭いから、こんなふうに遊んでみたらどうかしら?」と、別な遊び方を提案できるといいですね。

子どもは学びつつある存在です。子どもはおとなの一言ですぐに変われるものではなく、少しずついろいろなことから学び、自分で納得できたときに初めて変わることができるのです。叱ったとき、子どもの態度がすぐ変わらなかったとしても、その子のためにと叱った言葉は、きっと心の中に少しずつ残っていくものだと思います。

   
       

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